ペシミストの幸福論

佐藤さんと渡辺さんの話

愛でも恋でもない何か

 

VIC's sTORYについての文章を書いては消し、書いては消しを繰り返してついに1年も経ってしまいました。

 

こんにちは、カトウです。

SexyZoneの佐藤勝利さんのファンをしています。

 

ジャニオタ、非オタ含め佐藤勝利さんのことが好きだと言うと「いつから好きなの?」「どこが好きなの?」「あの顔が綺麗な子?」「セクシーサンキューとか言う人?」と聞かれます。セクシーサンキューと言う人ではないです。

 

地獄の塩顔狂いなので好きな顔はシジミ目の彼だし、正直、佐藤勝利さんのご尊顔は全くタイプじゃない。「勝利くんかっこいいよね!」と他担から褒めて貰ってもイマイチぴんとこない。

 

そんな彼をいつ好きになったのかと聞かれると、これもまたぴんとこない。ただ、好きになったきっかけとして唯一まともに挙げられるとしたら、当時15か16歳だった彼がコンサートで自分の団扇を持った女性に、ファンサするでもなく手を振るでもなくペコリと会釈をしたのを目撃したときだ。多分一言で言うなら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐藤勝利をめちゃくちゃ拗らせてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

好きに順位をつけるのはおかしいと思うけれど「誰が好きなの?」と聞かれたら真っ先に「佐藤勝利さん」と答える。勿論、渡辺くんのことも大好きだけれど、それは佐藤勝利さんとは違うベクトルの「好き」なんだと思う。それくらいに佐藤勝利さんのことが好きだ。

 

STAGEという最高にエモいツアーが終わったある日、佐藤勝利さんに対して長年抱いているこの「好き」ってなんなんだろう?とふと我にかえった。

 

大前提として、異性としての「好き」ではない。これは間違いない。だって顔がタイプじゃない。(天下の佐藤勝利に対して顔が好きじゃないと何回も言うのは心苦しいのでこれで最後にします。)

 

元々、席は遠い方がいいしハイタッチや接触もしたくない、アイドルは遠いからこそ良い、触れたり話せるなら周りにいる男でいい。とか言うタイプの気持ち悪いオタクなので、ますます本気愛説からは遠ざかる。

 

じゃあこの「好き」ってなに????????なんで私こんなに佐藤勝利さんのこと好きなの??????

 

その答えはあの最高の夏にあった。

そう、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐藤勝利 summer  live 2017〜VIC's sTORY〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(はてぶは空欄あけて大きい文字使っとけばいいと思ってるタイプのオタクなので許してください。)

 

まず2017年のサマパラが決定した時点で、喜びよりも先に「今年もやるの?!」「なんかタイトルついてる?!」だった。今の人気でTDCでやることなんてもうないと思っていたし、やるとしても、佐藤勝利summer live2017か佐藤勝利summer  concert2017だと思ってた。(そういうところも好き)

 

案の定この嫌な予感は的中して、自名義は全滅したので、心優しい方からお声がけいただいた初日だけ入る予定だった。前年のサマパラからして、1日入れれば満足だと思ってた。

 

ところが、初日を終えた私はその後必死でチケットを探して、あしげくTDCに通うこととなる。

 

初日、TDCのステージに立つ彼の顔は心なしか強張っていた。緊張してるのかな〜くらいに思っていたし、その日はふま聡が見に来ていて、MCでは楽しそうにしていたから杞憂だったかなと思っていた。何よりコンサートの内容が最高だった。(これはまた別のブログで文章にしたい)

 

でも、問題は本編最後にスクリーンに映る文字だった。「僕を頼らず周りを幸せにできる人になって下さい」の1文が頭から離れないまま、アンコール代わりの挨拶で出てきた彼は大粒の涙を零していた。手で拭っても拭っても止まらないそれがいくつも床に落ちていって、私はなんだかとても怖くなった。

 

なんで怖くなったかは自分でも漠然としているのだけど、私はその日2バルのステージサイドの席に入っていて、私の横には社長が座っていた。その年の舞台で彼のお父様が亡くなったことを社長が台詞に組み込んだ話が頭をよぎっていた。また何か嫌な仕事をさせられるじゃないか、アイドルでいることは彼にとって苦しいことなんじゃないか、と散々悩みながら帰った。

 

その日の夜、夢を売ることが仕事のアイドルが「僕を頼らずに」とファンを突き放すことの意味や覚悟を考えていた。簡単に言うと、佐藤勝利さんはアイドルでいることを辞めてしまうのでは?と思った。そう思ったら居ても立っても居られなくなって、必死にチケットを探した。

 

迎えたオーラス、地獄のような大雨だった。1人だったし、3バルの立ち見だったし、TDCに入る前からすでに泣きそうだったのを鮮明に覚えている。でものちにそんなことはどうでもよくなる。

 

オーラスの佐藤勝利さんは登場からご機嫌で、終始ニコニコしていた。(もうほんと死ぬほど可愛かった)見学には親友の岸くんが来てくれて、なぜか勝利の私服を着て出てきた彼に突っ込んで、床に転がるほどに笑っていた。そう、めちゃくちゃに笑っていて、めちゃくちゃに楽しそうだった。

 

私はここでやっと初日の呪いから解放された。

 

真面目すぎてこだわりの強い彼のことだから、初めてテーマ性を持って臨むソロコンサートに死ぬほどプレッシャーを感じていて、初日の涙はそこから来たものだったのだと思った、思えた。オーラスの笑顔はその全てのプレッシャーから解放されたことの証のようだった。

 

「自分の人生」をテーマに映画調で作られた彼のコンサートは本当に最高で、「映画にアンコールはないから」というこだわりをもって頑なにアンコールをやらない姿勢が本当に好きだった。kiss you good byeで閉じた幕が上がったのは初日とオーラスだけだったけれど、その2回とも彼が歌うことはなかった。それで良かったし、それが良かった。

 

佐藤勝利の人生」がテーマのコンサートを通して、当たり前のことだけど、彼の人生の中に私はいないし、今後組み込まれることもないし、私もそれを望んでいないことを改めて感じた。

 

私はただ、VIC's sTORYの1傍観者で在りたいと思う。それが私が佐藤勝利さんに対して抱く「好き」だ。愛なんて高尚なものでも、恋なんて可愛いものでもないこの重すぎる感情に、私はまだ名前をつけられないでいる。ただただ、佐藤勝利のつくる佐藤勝利の物語の続きを観れる立場にいることを幸せに思う。そして願わくば、彼も私を(私たちを)頼らずに幸せになって欲しい。

 

そしてこのどメンヘラブログを読んでいる皆さん、そんな最高の物語が明日7/18に発売されることをご存知ですか?

 

SnowManが好きな貴方、SixTONESが好きな貴方、ちびっこJr.が好きな貴方、全ての誰かに見て欲しい。佐藤勝利のつくった佐藤勝利の物語を。

 

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BD:https://books.rakuten.co.jp/rb/15532925/