ペシミストの幸福論

佐藤さんと渡辺さんの話

進め掴め光れ君の未来

 

 

自担の初外部舞台を観に行きました。

こんばんは、あおい輝…カトウです。

 

タイトルは劇中の最後の曲である「君の未来」の歌詞で、そっくりそのまま3人に渡したい言葉。物語は至極シンプルで、ところどころ足りない部分もあったけど、その分自由に解釈できる余地が沢山あって、私はすごく好きだった。

 

物凄く噛み砕くと、船上ショーのために乗船した9人と、どこか遠くに行きたくて乗り合わせた1人と、船上スタッフの2人が不慮の事故で無人島に流れ着いて、各々が自分の夢や未来の答えを見つけていく話。

 

渡辺くん演じる「小笠原優」の役柄は「とにかく優しいヤツ」シンプルだけど、だからこそ難しい役だな〜と感じた。

 

劇中では、自分のダンスを「気持ち悪い」と言われたことで絶望し、遠くに行こうとしていた(死のうとしていた)ユウコという女の子が、何度も「私はここで死ぬ」「もうほっといて」なんて言ってとにかく周りから離れて、1人になろうとする。その後ろ向きな発言のせいでみんなから疎まれつつあるユウコを「優しい」優は1人にしない。自分の発言を咎められた後、1人になろうと浜辺まで逃げるユウコを優は追いかけるのです。

 

もうここでしんどくない?

1回深呼吸しよう。

 

ここからは私の勝手な解釈だけど、ユウコに対する優の「俺も昔はいつも1人だった」「あんたの気持ち、わかるんだ」の発言から、優は1人でいようとするユウコに昔の自分を重ねてるのかなと思った。

 

「亨と修一と出会って、一緒にステージに立とうって誘われて、俺は初めて自分だけの世界から外に飛び出した」「踊るようになってからは、自分だけの世界がちっぽけでつまらないってことに気づいた」「1人じゃないんだって思えるようになった」と続ける優がそんな話をユウコにしたのは、かつて亨(岩本くん)と修一(阿部くん)が自分にしてくれたように、今度は自分がユウコのことを救ってあげたかったのかなって。そんな風に思った。

 

話を聞きながら一言も発さずにしゃがみこむユウコのそばに優はずっといるんだけど、それは「1人じゃないよ」ってことをユウコに伝えたかったからなのかもしれない。

 

「生まれる時も死ぬ時も1人だけど、生きてる時くらい仲間といたいなって思えたから」ってセリフが死ぬほど大好きで、もっともっと優のバックグラウンドも知りたかった。人の痛みに寄り添える素敵な役だった。渡辺くんが「小笠原優」で良かった!

 

そして何より、回を重ねるごとにカンパニーの雰囲気がどんどん良くなっていって、それに比例するように渡辺くんは「渡辺翔太」から「小笠原優」になっていった。これは私の肌感覚だけど。それでもそれがすごく誇らしくて嬉しかった!初日を完成形にしないで、役を噛み砕いていく姿勢が好きだと思った。

 

この舞台で何か得るものがあって、それが今後の何かに繋がっていったら素敵だなと漠然と思っていたら、千秋楽のカーテンコールで本人が「ここで得たものをジャニーズで活かせたら、(外部舞台に出たことが)意味のあるものになったんじゃないかと思う」と言ってくれた。渡辺くんが外のお仕事で得たものを還元する先が「ジャニーズ」なのが嬉しかった。勿論次も外のお仕事を貰えたら嬉しいけど!それでも渡辺くんの未来には「ジャニーズ」があるんだって思ったら、やっぱり胸が熱くなった。

 

あと今回の舞台はとにかく歌!ダンス!がメイン。その中でも最後の「君の未来」は全員でガシガシ踊って歌う曲で、渡辺くんは東京も京都初日もずっと真顔で踊って歌って、それとは対照的に1回目のカーテンコールのダンスは終始笑顔!だったのだけど(楽しそうに踊ってるのもとっても新鮮だった!)千秋楽は君の未来からずーーーっと楽しそうで!どこまでも伸びていきそうな歌声で気持ち良さそうに歌っていた。これもカテコの挨拶で「舞台の千秋楽っていつも寂しいってしんみりなるんだけど、今日は最後のナンバーから楽しい!ってなって、改めて演技も歌もこんなに楽しいっけと思った(ニュアンス)」と言っていて、渡辺くんがこのお仕事を、踊ることや歌うことを好きでいてくれて、楽しんでくれて、本当に本当に嬉しい!

 

こういうことを言葉にしてくれるところが本当に好きで、渡辺くんのファンになってからずっとずっとワクワクしたりドキドキしたりしている。渡辺くんを好きになって良かった!

 

もっともっと渡辺くんが歌えたらいいな、やりたいお仕事が沢山来たらいいなと、そしてキップがそのきっかけになったら何よりも嬉しい!

 

キャストの皆さんが口を揃えて「人見知り」「シャイ」と言う彼が、千秋楽のカーテンコールで誰のコメントにも口を挟んだり、イジられたり、イジったりしていて、カンパニーの温かさを感じたし、初めての外部舞台がこのカンパニーで良かったな〜と思った。私の好きな人見知りの彼は、人に愛される天才なのかもしれない。劇中のアドリブとか、カテコの雰囲気とか、見ていてとてもハッピーになれた!

 

キャストの佐々木さんが「初日の稽古で心配になった人がいて…」と話し出すとニヤニヤし出す渡辺くんが可愛くて!「でも、この舞台のこととか演技とかについて熱く語ってるのを目撃して、結構ちゃんと考えてるんだなと…」みたいなお話をして下さって、渡辺くんは照れ臭そうにしてたけど、それが聞けて私は本当に本当に嬉しかった!渡辺くんってどこか飄々としていて、物事に無頓着に見えるけど、その実とっても熱い人で、言葉にするなら「青い炎」だと私は常々思っている。そんなところもカッコいい。

 

歌う渡辺くんも、踊る渡辺くんも、舞台に立つ渡辺くんもそれなりに見てきたけど、今回の舞台では初めて見る彼が沢山いた。ガシガシ踊る姿も、楽しそうに踊る姿もすごく新鮮だった。ますます伸びるようになった歌声が気持ちよくて、早くまた渡辺くんの歌が聴きたくなった!

 

約7週間の船旅、本当にお疲れ様でした!

新しい地へ出発して行った3人に「おかえり」と言える場所で、この船旅のお土産を受け取れることを楽しみしています!